医学まめ知識
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いびき・肥満の人は運転に注意を!
 肥っていて「いびき」が激しい人は、車の運転に注意を、と言っても首を傾げる人が多いかもしれない。 以下お読み頂きたい。
 近年、注目されている病気の一つに「睡眠時無呼吸症候群」がある。この病気は、その名が示すように、睡眠中に呼吸が止まるもので、7時間の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上、1時間内の睡眠中に5回以上の無呼吸が繰り返される場合には、「睡眠時無呼吸症候群」 と診断される。
 無呼吸をきたすのは、鼻から肺までの空気の通り道(気道)が塞がれ、睡眠中に呼吸が止まるからである。
 咽の周りについた脂肪(肥満している人)が気道を塞ぐ場合や、鼻や咽の病気(慢性副鼻腔炎や扁桃肥大など)によって気道が塞がれておこるもので、中年以上の肥満した男性に多い。
 寝ている時に一時呼吸が止まるため、深い睡眠が出来なくなる。
 従って睡眠不足となり、眠気に襲われ居眠り運転し、人身事故や追突事故をおこすことになる。居眠りは運転中ばかりでなく、大事な会議中にもみられ、時には「いびき」まで進展し、出席者全員の視線を一身に浴びる事もある。
 埼玉県の耳鼻科開業医と埼玉県警の協力で居眠り運転が原因と見られる交通事故を事後調査したところ、66人中21人に睡眠時無呼吸症候群の疑いがあったという(朝日新聞)。  ご注意の程!
 警官居眠りし、少年が逃走と言う新聞記事をみた。窃盗容疑の捜査中3人の警官が昼食後車内でうたた寝、その間に少年が車から逃走したという。3人の警官の1人いや2人3人が睡眠時無呼吸症候群に悩まされていたのではなかろうか。
桑島利力