医学まめ知識
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視力とは

 視力が1.0とか、0.1とか言いますが、その意味をご存じですか。

 視力とは、離れた二つの点を識別する能力です。視力表のC(ランドルト環といいます)の切れ目がこれに相当します。1.0の視力は、眼球から1分(1/60度)の角度の広がりの延長にある2点を識別できる状態を言います。具体的には、5m先では1.5mm離れた2点であり、手元50cmではなんと0.15mmの距離を識別するのです。0.1の視力はその10倍の角度の2点を識別する状態で、5m先では1.5cmとなります。

 ところで、視力はどんな影響で低下するのでしょう。

 これを説明する前に、「なぜ見えるのか」を考えてみましょう。物を見るためには光が必要です。皆さんも闇夜には懐中電灯を使うでしょ。物に当たった光は反射して眼の中に飛び込んできます。眼の入口には凸レンズがあるために、眼の底(眼底)に上下が反転した物の絵が写ります。その位置に光を感じる膜状の神経(網膜)があり、その神経が写った絵の情報を脳に送ります。脳がその情報を認識して初めて見えるという感覚が生まれるのです。この経路のいずれかに不都合が起きれば、視力は低下するのです。

 次回からは、いろいろな例をあげて、視力低下について解説してみましょう。

しかの眼科・鹿野 道弘